生体分子機能学教育研究分野 (片岡 孝夫、川口 耕一郎、市川 明)
【研究テーマ】炎症?低酸素応答の選択的制御?加齢性疾患発症の分子機構解析?有用モノクローナル抗体の開発
【キーワード】炎症反応/バイオプローブ/加齢性疾患/細胞老化/カテキン/モノクローナル抗体
微生物や植物が産生する小分子化合物は、多種多様な生理活性をもち、医薬品だけでなく、研究ツール(バイオプローブ)としても重要です。本教育研究分野では、がん、炎症性疾患、生活習慣病等の治療や予防への貢献を目指し、新規のバイオプローブの探索と作用メカニズムの研究に取り組んでいます。
加齢により蓄積した老化細胞が、周辺組織に慢性的な炎症状態を惹起し、様々な加齢性疾患の発症に関与することが近年明らかになってきました。本教育研究分野では、加齢性疾患の基盤病態である慢性炎症に着目して、炎症性シグナルの制御による加齢性疾患の予防?治療を可能とする分子基盤の確立を目指しています。
緑茶カテキンの生理活性発現メカニズムの解明を目指し、緑茶カテキン受容体に対するモノクローナル抗体を作製し、緑茶カテキンの細胞に対する作用メカニズムの解析を行なっています。また、新規有用モノクローナル抗体の作製も目指しています。