多様な学術研究が展開されている基盤科学系では、構成員の研究から導かれた知が、本学のイノベーションの源泉として貢献することを?指しています。その視点から考えると、各構成員が、研究の「挑戦性」「総合性」「融合性」「国際性」に関して、どう取り組むべきかが課題となります。
このうちの「総合性」あるいは「融合性」に?点を置いた取り組みとして、基盤科学系では、平成29年度から『基盤科学セミナー』を実施しています。学系構成員が、学系内及び学系内外の参加者に向けて、??の研究を紹介する場を設け、分野を超えた参加者との対話を通して研究を深め、発展させるきっかけを得るとともに、様々な分野の研究との融合の可能性を探るのがねらいです。学系外、学外の皆様のご参加を期待します
- 日 時
- 2024年3月6日(水) 16:00~17:30
- 内 容
- 演題:自閉スペクトラム圏の学生が過ごしやすいキャンパスとは
講師:三好智子(基盤科学系 教授)
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)やその傾向のある学生は、得意?不得意のメリハリが大きく、優れた能力を持っている場合でも、学業不振や適応上の困難、メンタルヘルスの問題等が生じることが少なくありません。これには、対人関係の形成や対人コミュニケーションの不得手、こだわりの強さ、感覚の過敏性などのいわゆる発達特性のほか、情報処理や思考?学習スタイルの独特さといったASD学生の要因が関与していると考えられています。
近年のASD研究の動向として、ASD特性を単なる「欠陥(defect)」として捉えるのではなく、「神経多様性(ニューロダイバーシティ)」の一つとする見方が広く知られるようになってきました。また近年、ASD当事者のASD研究への参画や当事者研究者らによる発信が増加しており、これらは、ASDのある人の抱える困難を「当事者と周囲?社会の関係」において捉え、ASD理解を内側から変化させようとするものであるように思われます。こうしたASD研究の新たな展開を紹介しつつ、自閉スペクトラム圏の学生が過ごしやすく、また、能力を活かして成長していくことのできるキャンパスのあり方について考えてみたいと思います。
- 開催方法
- ①現地開催
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 東3号館2階 K203講義室
[会場へのアクセス]
②オンライン
下記のリンクよりご参加ください(事前登録不要)
WebEx ミーティングリンク https://cis-kit.webex.com/cis-kit/j.php?MTID=m2058e8ce29b0dd87dc837536711c3119
ミーティング番号 (アクセスコード):2516 608 0195
ミーティングパスワード:P5Ptr5JcHD3
- 参加費
- 無料(事前登録不要)
- お問い合わせ先
- 京都工芸繊維大学 基盤科学系 数学事務室
TEL:075-724-7303
E-mail:ky2023[at]kit.ac.jp(※[at]を@に変換してください)