繊維産業は、石油を原料とする化学物質の使用、さらには農業、製造業、輸送業を利用していることで、世界の温室効果ガスの排出量の約10%を占めています。このエネルギー消費量は、世界の航空関連産業よりも多く、現状では、繊維産業は、環境負荷の高い産業であることが明らかになっている状況にあります。そのため、繊維産業のイノベーションを考える上で環境対応を考えざるを得ない状況であると思われます。
このような状況を鑑みて、第8回大阪地区講演会では、環境対応を考えた繊維技術のイノベーションについて考える講演会といたしました。本学のメンバーによる研究成果の紹介に加えて、繊維製品のサーキュラーエコノミーについての特別講演、イノベーションに関する講演を企画いたしました。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。