現在、世界各地で持続可能な社会に向けた試行錯誤が進められる中、日本でも循環経済(サーキュラーエコノミー)を実現する手法としてサーキュラーデザインが注目を集めています。一方で、循環経済への移行とは、いくつもの分野や既存の仕組みを超えて手を携え、徐々に社会全体がトランジションしてゆくことで成し得ることであり、その実践に必要な超領域的な取り組みや研究はまだまだ始まったばかりです。
わたしたちは、アカデミア?企業?自治体?デザイナーのみなさまとともに、セクターならびに分野横断的に対話できるスペースをつくり、「理論 Theory」と「実践 Practice」の往来を可能にする「実装 Praxis」の領域を広げることで、実験的かつ社会的にインパクトのある活動に取り組みやすい環境を育むことを目的に、Circular Design Praxis (CDP)という名のネットワークを立ち上げたいと考えております。
本イベントは、その準備のための公開会議です。超域的な分野だからこそ、準備プロセスを公開して、さまざまな方にご参加いただける場を設けました。
その初めの一歩として、このたびCDPが対象とする問題領域や活動の方向性について、資源循環、人類学、材料、デジタルファブリケーション、建築、市民参画など多様なバックグラウンドを持つ専門家の方々が一堂に会し協議する場を「カンファレンス(公開会議)」という形で開催いたします。ぜひふるってご参加いただき、今後の展開にもご一緒いただけると幸いです。