原子?分子から高度な機能と性能を有する材料に向かうボトムアップのアプローチに基づいて、分子レベルからの材料設計と精密合成、さらには、構造変換や分子組織化に関わる教育研究を総合的に展開します。
本専攻では、有機化学、高分子化学、分子材料化学等の大学学部レベル教育の基礎を前提とし、その上に有機低分子化合物、高分子化合物および各種ハイブリッドの分子設計?材料設計の指針を理解し、新物質の創出に展開できる能力を涵養するとともに、それら化合物や材料を効率的に合成する新たな方法を提案できる能力の基礎を身に付けるための教育を実施します。そのために、有機物、無機物、高分子化合物の合成化学はもとより、これらを複合化した材料創成のための適用範囲の広い合成化学、精密分子設計、界面材料化学、ならびにヘテロ元素化学などの教育内容を展開します。
講義科目としては有機化学、高分子化学、分子材料化学、ならびに複合化学の4分類を柱とし、これに加えて、研究?演習を通じて、科学的な原理?原則の理解のみならず、実際に各種化合物を合成するための実務的な技術?方法を体得し、さらに学内?学外での発表機会を多く与えることで、的確な構成力?判断力?プレゼンテーション能力等の向上を目指します。