所属 | 情報工学?人間科学系 |
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氏名 | 飯間 等 准教授 |
期間 | 平成29年4月1日-平成30年3月22日 |
滞在先 | スウィンバーン工科大学(オーストラリア) |
Swinburne工科大学はオーストラリアのメルボルン及びその近郊に3つのキャンパスをもつ大学です。キャンパスはオーストラリアだけでなく、マレーシアにもあります。これらのキャンパスの中で、私が派遣されているHawthornがメインのキャンパスとなっています。このHawthornキャンパスはメルボルンの中心部から電車で10分ほどの場所にあり、また駅からキャンパスまでも200mくらいの至近距離にある交通の便の良いキャンパスです。駅の周辺は発展しており、レストラン、スーパーマーケットなど様々な店があります。したがって、大学のそばの寮に住む学生にとって不自由のない環境にあると言えます。
Swinburne工科大学は1992年に始まった若い大学であり、現在は工学、デザイン、ビジネス関係の各学部を有しています。また、オーストラリアの大学としては、大学の授業だけでなく、職業訓練向けの教育プログラムも提供している珍しい大学です。大学の学生数は25,000人以上であり、授業期間中は学生で賑わっています。留学生も5,000人程度と多数在籍しています。中国、インド、フィリピン、ベトナム、マレーシアあたりからの学生が多く、日本人はほとんどいません。大学は留学生の獲得に熱心で、そのための環境が整備されているように感じます。オーストラリアは多国籍国家であるため、大学の外でも他国の人に親切で、留学生や移民を受け入れる体制が整っています。オーストラリアンフットボールはオーストラリアの国民的スポーツの一つであり、Swinburne工科大学はそのプロのチームであるRichmond Football Clubのスポンサーとなっています。今年度のリーグではそのRichmondが優勝したためメルボルンは大騒ぎとなりました。
日本の学生とは違い、Swinburne工科大学の学生は熱心に質問することが比較的多く、自分のわからないところはわかるまで質問しているように思います。これは、オーストラリアでは子供の頃から、そのような環境の中で育ってきたためだと思われます。大学内には学生が自習できる場所が数多くあり、私のいる建物でも各階に机といすがいくつか置かれ、学生はそこで自習をしています。研究室の教員は多様なバックグラウンドをもつ学生と接することに長けています。長年の経験からそのような技術が培われていると思いますので、これら全ての技術を私が習得することは困難だと思いますが、少しでも多くの技術を習得していきたいと考えています。このメルボルンでの経験は日本にいては味わえないものばかりであり、自分が大きく成長したように思います。この貴重な経験を本学での今後の教育等に活かしていきたいと強く考えています。