平成28年11月5日、本学の「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル創成支援(SGU)事業)では、IEEE PS関西支部と本学機能強化(グリーンイノベーション)事業との共催により平成28年第8回OPEN TECHシンポジウムを開催し、アメリカ、フランス、オーストラリアの大学、研究機関を始め、大阪大学、大阪府立大学、関西大学、徳島大学、産業技術総合研究所、地域企業から本学学生や教職員を含めて38名の来場がありました。
シンポジウムは、前半の「導波モード共鳴応用に関する国際シンポジウム」、後半のIEEE PS指定の著名講演者による特別講演の2部構成で開催されました。
前半のシンポジウムは、テキサス大学アーリントン校のRobert Magnusson(ロバート マグヌスン)教授による基調講演で始まりました。「導波モード共鳴」に関する研究論文数はここ10年で爆発的に増加しており、Magnusson教授はこの分野の提唱者かつ牽引者で、さまざまな応用展開および将来展望について紹介していただきました。
ついで、フランスのLAAS-CNRSのOlivier Gauthier-Lafaye(オリヴィエ ゴーチェ ラファエ)博士から、半導体レーザの外部ミラーへの具体応用が紹介されました。その中で、本学足球比分直播,雷速体育の裏升吾教授により報告された共振器集積構造の有用性やポテンシャルが紹介され、シンポジウムだけでなくその後の交流会でも活発な議論がなされました。
その後、大阪府立大学の水谷彰夫博士から、センサ応用の講演があり検出感度を上げるための工夫が紹介されました。また、本学足球比分直播,雷速体育の井上純一助教から、共振器集積構造によるファイバ直接結合の話題および機能性デバイスへの展開可能性が紹介されました。
IEEE PS指定の著名講演者による特別講演では、オーストラリア国立大学のHark Hoe Tan(ハーク ホー タン)教授から、化合物半導体を用いたナノワイヤに関する最新の研究の紹介がありました。ナノワイヤの成長条件による結晶構造の制御、それを用いたワイヤ断面形状の制御、さらには成長基板のパターニングによるナノワイヤの配列成長などが紹介されました。また、Siフォトニクスへの応用についても話題提供されました。
各講演後の質疑?議論が白熱したため予定時間を大幅に上回ったシンポジウムでしたが、その後の交流会でも活発な議論が交わされ、予定を1時間以上超えての散会となりました。