明治35年(1902)に開校した京都高等工芸学校は、京都の伝統工芸の近代化を牽引する人材を育成する目的で設立された学校で、あらたな動力や機械、化学的な知識を教育すると同時に、図案科が設置されて、世界に通用する図案(デザイン)の教育?研究もおこなわれました。この京都高等工芸学校は京都工芸繊維大学の前身校のひとつです。そして、美術工芸資料館には、京都高等工芸学校図案科にかかわった多くの教員が手がけた美術?工芸作品が収蔵されています。
今回の展覧会では、5万点を超える収蔵品のなかから、京都高等工芸学校?京都工芸繊維大学で教鞭をとった教員が学内外で政策をした美術工芸品を展示いたします。京都工芸繊維大学のルーツともいえる作品の数々をお楽しみください。