平成30年10月22日(月)に、本学スーパーグローバル大学創成支援事業(「OPEN-TECH INNOVATION」)では、教育研究交流として、OPEN TECHシンポジウムを開催し、タスマニア大学よりPeter W. Wilson(ピーター?ウイルソン)氏をお招きし、「水の過冷却、氷核生成、凍結、および再結晶化への氷結合タンパク質の影響」(”The effects of ice binding proteins on supercooling of water, ice nucleation, freezing and recrystallization”)をテーマとしてご講演いただき、学外者および本学学生や教職員など、28名の来場がありました。
講演では、水の過冷却と氷核生成について、物理学的な考え方や測定法について分かりやすい説明がされ、とくに、氷結合タンパク質の実験結果、および氷成長の基になる不均質核生成の詳しい説明や過冷却度を繰り返し測る方法についても詳しく紹介されました。不均質氷核生成の制御法として、溶質、表面、および添加物があることが説明され、塩水溶液の凍結時の排除効果によるイオン濃度変化の測定結果が紹介されるなど、参加者にとってきわめて有意義な講演となりました。