京都クオリアフォーラム「2024博士キャリアメッセKYOTO第2部」が開催されました

 2024年11月1日に同志社大学寒梅館にて京都クオリアフォーラム主催「2024博士キャリアメッセKYOTO第2部」が開催されました。本事業は、国や未来社会に大きな影響力を発揮しうる高度専門人材としての博士学生に対する期待のもと、「博士学生を知る」「社会を知る」「交流の場」「スキルアップ」「共に育てる」をモットーに、産学公連携団体である京都クオリアフォーラムに加盟する京都?奈良の6大学が連携して企画しており、今年で4年目の開催となります。

 第1部は、博士号を持つ社会人との交流を軸に、京都産業大学にて7月に開催しています。

 今回の第2部では、①登壇者による1分間の研究発表(エレベータピッチ)とポスター発表の組み合わせ、②全員対面でのライブ感ある対話?交流、③聴講対象者を学部?修士?博士のすべての課程へと拡大、④留学生と日本人学生が混在しての発表?交流など、新たな気づきや学びが得られるような様々な工夫がありました。

 冒頭で京都クオリアフォーラム人材グループ主査である本学の増田 新 理事?副学長が開会の挨拶を行いました。その後は本学の髙田 隆裕 特任教授の総合司会でテンポ良くエレベータピッチが進み、午後からのポスター発表では企業関係者?学生?大学関係者が白熱した議論を交わしました。続いて行われたグループ交流では、日本語?英語が入り混じっての意見交換が行われ、参加者からは「博士学生の熱がある説明に接し、大変刺激を頂いた」「同じ分野の発表でも他学部の学生のものは切り口が新鮮に感じるものがあり、勉強になった」「博士課程の学生同士で悩み、ビジョンが共有できる場でとてもよかった」などの声が寄せられました。50名の登壇者を含む約150名で会場は熱気に包まれ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。
 本学からは、吉本 昌広 学長はじめとする多くの教職員と学生が参加し、本学が、博士学生教育の一環として、社会に開かれたオープンなトランスファラブルスキル醸成に積極的に取り組む一日となりました。本学は、今後も京都クオリアフォーラムの会員大学?企業と連携して高度専門人材である博士学生の教育とPRを画期的な取り組みで推進してまいります。

  • 登壇者による研究発表の様子1

  • 登壇者による研究発表の様子2

ポスター発表の様子

 本学からは14名の博士後期課程学生が登壇し、次の4名が企業賞を受賞しました。受賞者からは「素晴らしい賞をいただけてとても嬉しく思います。今後もより良い研究を続けていきたいと思います」といったコメントがありました。

設計工学専攻 田中 遼祐 さん
先端ファイブロ科学専攻 滝本 祥太 さん
バイオベースマテリアル学専攻 樫本 明和 さん
バイオベースマテリアル学専攻 LUPOSCHAINSKY Simon Felix さん

  • 左からLUPOSCHAINSKY Simon Felix さん、
    滝本 祥太 さん、田中 遼祐 さん

  • 右:樫本 明和 さん

※京都クオリアフォーラム:京都に根ざす大学と企業が互いの垣根を越えた交流を通して”?知?の共鳴場”を実現し、新たなイノベーションを創出することで、社会実装を通して日本の科学技術、産業界に貢献する事、世界をリードする人材を輩出する事を目的として設立された産学コンソーシアム
(50音順)京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都府立大学、京都府立医科大学、同志社大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学、京セラ株式会社、三洋化成工業株式会社、株式会社島津製作所、株式会社SCREENホールディングス、NISSHA株式会社、株式会社堀場製作所、村田機械株式会社、株式会社村田製作所

※博士キャリアメッセ:大学や産学の壁を越えた知恵と工夫を積み重ねて、JST次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)に採択された京都?奈良の6大学が連携して企画運営している