繊維学系 谷口育雄 教授が、東ソー株式会社、国立大学法人東京工業大学と共同で提案した研究開発(テーマ名「革新的CO2分離膜モジュールによる効率的CO2分離回収プロセスの実用化検討」)が、国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の「カーボンリサイクル?次世代火力発電等技術開発/CO2分離?回収技術の研究開発/二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発」プロジェクトの公募に採択されました。本事業の委託期間は2024年5月から2026年3月までです。
本事業は、火力発電?化学産業?セメント産業?鉄鋼産業等のCO2濃度が10%を超える工程ガス?排気ガスを対象とした膜分離によるCO2分離回収プロセスの技術開発を行うことを目的としています。
本研究開発では、2020年度に採択されたNEDOの先導研究プログラム「エネルギー?環境新技術先導研究プログラム/革新的CO2分離膜による省エネルギーCO2分離回収技術の研究開発」や2021年度に採択された「カーボンリサイクル?次世代火力発電等技術開発事業/革新的CO2分離膜モジュールによる効率的CO2分離回収プロセスの研究開発」を通して開発した、高性能なCO2分離性能を発揮するアルカノールアミンを高分子マトリックスに担持した高分子膜材料で構成されるCO2分離中空糸膜モジュールについて、実用化に向け膜面積の大面積化を行うとともに、火力発電所の実排ガスを用いたベンチ試験による耐久性評価を行い、社会実装に向けた課題の抽出と解決策を考案します。また、回収したCO2の有効利用プロセスや他の排出源への適用性についてもあわせて検証をします。
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