令和5年度海外教育連携教員派遣報告
井野 晴洋 助教 (モーリシャス?モーリシャス大学)

所属 繊維学系 助教
氏名 井野 晴洋
期間 令和5年6月28日-令和5年12月6日
滞在先 モーリシャス大学(モーリシャス)

 モーリシャス大学(University of Mauritius)にてDepartment of Chemistry所属のArchana Bhaw-Luximon教授のもと、Centre for Biomedical & Biomaterials Research (CBBR)の研究室に滞在しました。CBBRはArchana Bhaw-Luximon教授の他に、講師、博士課程、修士課程の学生が20人弱在籍していますが、海外との連携も活発で随時留学生などの出入りがありメンバーが変動していました。

 CBBRでは多糖類やコラーゲンなどの生体親和性材料を用いたスキャフォールドの開発、薬物送達システム、島嶼国家であるモーリシャスの天然海洋資源を用いたアルギン酸塩やフコダインなどの効率的な抽出システムの検討などを行なっており、その中で私は天然資源の抽出利用の一手法を検討しました。CBBRは多数のファンドや企業から資金を受けており、分光分析器、熱分析装置、電子顕微鏡、バイオラボ、プラズマ処理装置やナノファイバー紡糸装置など多様な分析機器や実験装置が揃っており幅広い研究が可能でした。

 モーリシャス大学は1965年に設立された大学で、日常会話はモーリシャス?クレオール語を使いますが、モーリシャスの歴史的背景から大学の学生やスタッフは英語とフランス語の両方を流暢に話せて、学術的な会話は英語でコミュニケーションできました。また、モーリシャスは地域的にはアフリカに分類されるもののアフリカ大陸とは海で隔たれており、政治的にも安定していることから経済的に発展しており、モーリシャス大学の学生数も急速に増加しています。地理的?歴史的理由から欧州やアフリカ大陸、インドや中国からの留学生も多く様々な文化が混ざり合う様子を肌で感じることができます。


モーリシャス大学の様子

モーリシャス大学の様子

モーリシャス大学の様子

モーリシャス大学の様子

ページトップへ/Top Page

Back to SGU Top