デザイン?建築学系 櫛勝彦教授らが「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」メディアセミナーを行いました

 令和6年3月28日、デザイン?建築学系 櫛勝彦教授、畔柳加奈子助教と工芸科学部デザイン?建築学課程及び大学院博士前期課程デザイン学専攻の学生らが、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 ビューティ?パーソナルケア事業、UCI Lab.合同会社(株式会社YRK andグループ会社)と共同で取り組むプロジェクト「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」のメディアセミナーを、東京都品川区のパナソニック目黒ビルで行いました。

 当日は、9名のメディア関係者が参加する中、櫛教授とUCI Lab.渡辺所長が活動概要を紹介し、畔柳助教からプロトタイプの説明があり、その後、活動に参画した学生も交えたトークセッションが行われました。
 活動の紹介の中で櫛教授は「日常から使い慣れておく防災デザイン」を目指してきたと話し、「プロトタイプのコンセプトは、日常使っているものを被災時に応用する」ことだと説明しました。学生主体で製作した避難所のニオイ問題を解決するナノイー発生器を活用したプロトタイプが、実際に被災地で使用した雑巾や長靴などを用いての脱臭検証実験で、臭気強度の低下にあきらかな効果があることが示されました。
 また、トークセッションでは、これまでフィールドワークとプロトタイピングの繰り返しを重ねてきたこと、避難所生活の経験者に使用いただいた感想などが紹介されました。学生からは、「密封することでナノイーの効果が最大限に発揮できるとのアドバイスから、より密封状態が保てるような素材を検討した」「実際に避難所で使用されていた長靴や使用済の軍手、タオルなどを用いて脱臭効果の実証を行ったが、こんなに不快なニオイがとれるとは思っていなかった。」などの声が聞かれました。

  • 集合写真

    櫛教授(左から3番目)、畔柳助教(右から2番目)、
    学生らとパナソニック、UCI Labの方々

  • 櫛教授

    概要を説明する櫛教授

  • スポット消臭カバー紹介

    スポット消臭カバーを紹介する
    畔柳助教と学生

  • トークセッション

    トークセッションの様子