所属 | デザイン?建築学系 |
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氏名 | 高木 真人 准教授 |
期間 | 令和3年7月29日-令和4年1月19日 |
滞在先 | チェンマイ大学 |
令和3年7月末より約半年間、タイのチェンマイ大学の建築学部(Faculty of Architecture, Chiang Mai University)に滞在してきました。その昔、タイ北部にはラーンナー王朝(1296-1775年)があり、現在のミャンマー、中国、ラオスの一部まで含む一大文化圏を形成していました。チェンマイは、このラーンナー文化圏の中心的都市であり、京都と同じように現在でも古い建物や寺院が多く残っています。チェンマイには、およそ1.5km四方の城壁に囲まれた旧市街エリアがあり、旧市街から少し離れた東側には南北にピン川が流れ、西側にはドイ?ステープ山(山頂にはドイ?ステープ寺院)があります。京都でいうところの鴨川や比叡山と同じような位置づけでしょうか。
チェンマイ旧市街の西側、ドイ?ステープの麓にチェンマイ大学の広大なキャンパスが位置します。チェンマイ大学は、学生総数3万5千人を超える大規模な総合大学です。チェンマイは公共交通網があまり発達していないので、タイの学生はバイクや自動車を利用する人が多いですが、留学生の場合、自転車、ソンテウ(乗合バス)、Grabタクシーなどを利用しているようです。キャンパスは大変広大なので、いくつかのルートでシャトルバスも走っています。建築学部はこのキャンパスの西端に位置しますが、建築学部棟内にはカフェがあり、また最近近くに大規模なレストラン棟が建てられ、店舗数やメニューなども非常に豊富で食環境は充実しています。街中にも美味しいレストランやカフェがたくさんあります。
このチェンマイ大学と本学の交流は10年以上になり、2017年には日本の工学系では初となるジョイント?ディグリー?プログラム(以下、JDPと呼ぶ)を設置し、また本学のサテライトオフィスもあります。この2年間、covid-19の影響によりJDPも難しい状況が続いています。JDPプログラムにおいては、それぞれの学生が相手側大学で約半年間滞在することになっているのですが、2020年度は双方のJDP学生の派遣を見合わせました。2021年度はなんとか本学のJDP学生をチェンマイ大学に派遣することができ、これでやっと両学生の行き来が再開されそうです。私は、JDP担当教員でもあるNawit Ongsavangchai先生の研究室に席をもらい、主にJDP関連の授業や修士論文の発表?審査会などに携わりました。Covid-19の影響は少なからずあり、特に大学内での対面での交流はあまりできませんでしたが、それでも有意義な滞在となりました。1月には、チェンマイ大学のNiwes学長、Rome副学長(国際担当)、Ekkachai副学長(JDP担当)らと懇談し、今後も両大学の交流を継続?拡大していきたいということを話してきました。
最後に、派遣の機会を与えてくれた本学国際課、コロナ禍において受け入れてくれたチェンマイ大学のNawit先生らJDP担当教員?スタッフの皆様、日頃より本学のサテライトオフィスを管理してくれているPrayote夫妻に御礼申し上げます。