2021年10月24日(日)、第1回「オンライン科学?ものづくり教室」を開催しました。
「オンライン科学?ものづくり教室」は、京都市内の中学校の協力を得て、中学生を対象に月に一度オンラインで行っているものです。各家庭で科学やものづくりに触れてもらい、その楽しさを伝えることを目的としています。
第1回は「アントシアニン色素の不思議を探ろう!」というテーマで開催しました。身近な野菜や果物(ナスやブルーベリーなど)からアントシアニン色素を抽出し、そこへ酸性のクエン酸やアルカリ性の重曹などを混ぜてもらいました。オリジナルのワークシートを用いて「色がどのように変化するのか」など予想を立ててもらい、その後実験?考察を行いました。予想や考察でさまざまな意見を聞くことができ、参加者からは「色が変わる瞬間が楽しかった」「他の野菜でも試してみたい」などの感想がありました。
今回の教室で伝えたことは次の3点です。
①色の変化によって溶液が酸性かアルカリ性かを明らかにするものを「指示薬」という。
②身近な野菜や果物から採れる「アントシアニン」は「指示薬」として使うことができる。
③「指示薬」は種類によってさまざまな色に変化する。その中でも「アントシアニン」は酸性でピンク~赤色に、アルカリ性で青~黄色に変化する。
ワークシートを活用することで、これらのことをわかりやすく伝えることができました。
オンラインで実験の手順等をうまく教えることができるか不安でしたが、中学生の皆さんが真剣に取り組んでくれたことで、無事に終えることができました。科学ものづくり教育普及プロジェクト“ぽっけ”は、オンラインを活用することで、これからも自宅から手軽に楽しめる教室を展開していきます。