情報工学?人間科学系 梶村昇吾助教,高知工科大学の伊藤文人講師,出馬圭世教授の研究グループは,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)※1を利用した脳活動計測実験と参加者同士か?対面して会話を行う行動実験により,初対面の男女が会話した際の相性を,事前に取得した脳機能データの類似度を用いた人工知能アルゴリズムによって一部予測可能であることを明らかにしました。異性間の相性は予測が困難であり,これまで100以上の心理特性?嗜好等の自己報告データを用いても予測できないことが示されていました(Joel et al., 2017)。この研究成果により,相性の良いパートナーを効率的に見つけるマッチング支援サービスへの展開が期待されます。また,本提案手法を応用することで,友人関係や仕事関係など幅広い対人関係における相性予測への展開や,他者との関係構築における支援方法の開発につながることが期待できます。ただし,本研究における相性の予測精度や相性の定義(また話したいと思ったかどうか)は限定的であったことから,本提案手法の再現性?有益性?応用可能性についてさらなる検証を行う必要があります。
本件の詳しい内容はこちら(PDF)
※本研究結果は『Cerebral Cortex』(外部サイト)に掲載されました。
(用語解説)
*1:機能的磁気共鳴画像法(fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging))
東北福祉大学の小川誠二博士により発見されたBOLD効果の原理を用いて脳の中て?活動した場所を可視化する手法て?す。ある特定の脳領域か?活動すると,その領域て?酸素か?消費され,消費された酸素を補うための血液の流入(過剰な酸素供給)か?起こります。こうした脳の血流動態の変化か?起こった領域をMRIて?捉えることか?て?きる手法か?fMRI(機能的磁気共鳴画像法)て?す。非侵襲的な脳活動の可視化手法の中て?,最も優れた手法の一つて?す。