京都工芸繊維大学ものづくりエンジニアサマースクールを開講しました。

 平成30年6月4日から9日まで、協定校であるタイ?キングモンクート工科大学トンブリ校(KMUTT)からの学生17名を対象としたサマースクールを開講しました。

 本サマースクールは、本学が綾部工業団地振興センターとKMUTTの三者間のインターンシップに関する協定に基づき昨年度初めて実施され、日本企業のものづくりの現場が間近に見られるとタイ学生から多数の好評を得たことから、今年度は訪問先企業を増やし、より魅力あるプログラムとして2年連続の開講となりました。
 タイ側から参加する学生は、昨年度と同様、KMUTTで開講中の特別プログラム「KMUTT Qualified Hands-on Engineer (Monotsukuri Engineer) Program」に所属する学生で、日頃より各自の専門分野に加え、日系企業等で即戦力となるものづくりに携わる人材となることを目的とした学びを深めている優秀な学生です。
 一行は、6月4日(月)の午後から、綾部市および綾部工業団地の協力のもと、10を超える企業を訪問しました。どの企業においても、学生たちは、各企業が有する高度な技術や生産管理体制だけでなく各企業の歴史や人材育成の方針等にも強い関心を持ち、「機械化が進んでも製造現場において『職人』が必要とされるのか」などの質問も聞かれました。4日間の企業訪問を終え、学生たちは6月8日(金)午前には綾部市長を表敬訪問し、近い将来ものづくりに携わる人材としてタイと日本の架け橋となるよう激励を受けました。同日午後、一行は京都市内へ移動し、松ヶ崎キャンパスにおいて、本学が誇るロボコンやフォーミュラの活動について紹介を受けました。学生たちは、総合優勝2連覇を果たしたフォーミュラカーや大会出場直前のロボットについての説明を熱心に聞いていました。最後に、日本人学生との交流会においては学習中の日本語を使ったジェスチャーゲームで盛り上がり、わきあいあいとした雰囲気の中約1週間にわたる京都でのプログラムを終えました。
 参加学生らは京都での滞在期間中、日本のものづくり精神を学ぶだけでなく、綾部市内の温泉旅館に宿泊し、初めての温泉や畳の部屋を満喫し、京都市内では和菓子作り等日本文化を体験する機会も得ました。
本学は今後も、地域と連携した日本とタイ間の双方向の企業インターンシップを実施していく予定です。

今回見学させていただいた企業(順不同?敬称略):
グンゼ株式会社、オムロン株式会社、日東精工株式会社、京セラ株式会社、株式会社住理工ホーステックス、日東薬品工業株式会社、株式会社片山化学工業研究所、株式会社関西ダイエットクック、株式会社ハンシンデリカ、株式会社本田味噌本店、国産部品工業株式会社、株式会社堀内機械、日東公進株式会社 ほか

  • 天橋立観光天橋立観光
  • 綾部市長表敬訪問綾部市長表敬訪問
  • 株式会社ハンシンデリカで説明を受ける様子株式会社ハンシンデリカで説明を受ける様子
  • 日東公進株式会社では、設備技術者教育プログラムを体験させていただく日東公進株式会社では、設備技術者教育
    プログラムを体験させていただく
  • 本学でのプログラム終了後の集合写真本学でのプログラム終了後の集合写真