第18回OPEN TECHシンポジウムを開催しました ‐SGU事業‐
(テーマ:シルク素材の未来を考える講演会)

 平成29年3月28日(火)、本学のスーパーグローバル大学推進拠点は、「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル創成支援(SGU)事業)として、平成28年度第18回OPEN TECHシンポジウムを開催し、地域企業および本学学生や教職員など24名の来場がありました。

 本シンポジウムでは、マドリッド工科大学メディカルテクノロジーセンター長のGustavo Guinea(グスタボ?ギニア)氏にご講演いただきました。講演では大学やセンターの紹介の後、スパイダーシルクを例に、分子構造を再構築することで希望の性質を有するシルク材料を得る研究成果の報告がありました。さらに、再構築シルク材料の応用として、同センターのニューロサイエンスチームと、マウスの中枢神経系や末梢神経、腱の回復に成功した事例をお話いただきました。本講演から、シルクを未来材料として発展させるためには、生物系と材料系を融合させたセンターの発足など、シルクを扱う本学の今後の方向性に大きなヒントを得ることができました。
 また、講演後はGuinea氏と数名の研究者でテーブルを囲み、予定の時間を超えて忌憚のない意見交換を行いました。その結果、Guinea氏は本学のシルク材料に大変興味を示され一度試験したいとのことで、今後は大学間で交流することを確認しました。来年度はマドリッド工科大学を訪問し、今度の交流関係を深めるべく具体的な活動を話し合う予定です。

  • Guinea氏Guinea氏
  • 会場の様子会場の様子