第1回 国際交流懇親会「アーサー?ビナード おはなし会」を開催しました

 2016年10月7日(金)18時から本学附属図書館1階のグローバルコモンズで、アーサー?ビナード氏をお招きして、グローバル化が進む現代で多言語と多文化のありようを考える第1回国際交流懇談会「アーサー?ビナード おはなし会」を開催しました。

 アーサー?ビナード氏は1967年米国ミシガン州生まれ、大学で卒業論文執筆中に日本語と出会い、卒業と同時に1990年に来日、東京下町の日本語学校や図書館で地域の人との交流を重ね、日本語を学ばれました。その後、日本語での詩作、翻訳活動を続けられ、詩集『釣り上げて』(思潮社)での中原中也賞をはじめに、『さがしています』で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞のダブル受賞など数々の賞を重ねられています。

 グローバルコモンズは「多言語?多文化学習」がコンセプトの開放型学習エリアで、自由に話し合ったり、学び合ったり、多言語と多文化を体感する場所であり、当日は、本学教職員と学生だけでなく、学外の方も参加されました。谷川俊太郎氏が世界中から集められた1930年代に生み出されたラジオたちを前にして、グローバルコモンズは多くの人で埋め尽くされ、予定されていた終了時刻の19時半を大幅に過ぎても熱気ある懇談会は終わりませんでした。お話は日本語の大切さを中心に、英語から日本語に翻訳されるときに、意図的にぬけおちてしまう政治的な意味があることなどを、具体的な言葉を例にして話され、言葉を深く学ぶことの大切さを熱く語られました。

 これからの時代、理工系大学において「人を自由にする学問」であるリベラルアーツの意味は益々重要になると考える秋のひとときとなりました。

  • 古山学長の挨拶古山学長の挨拶
  • アーサー?ビナード氏アーサー?ビナード氏