平成28年7月8日、本学の「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業)では、平成28年度第3回OPEN TECHシンポジウムを開催し、海外学生および本学学生や教職員など31名の来場がありました。
今回は、フランスのオルレアン大学ポリテクオルレアンのLaifa Boufendi(ライファ ブフェンディ)教授をお招きし、”The Plasma”をテーマに プラズマの語彙由来から、プラズマが関わる物理や化学の説明を通して応用技術の紹介や、これまでの多くの研究を含んだ豊富で多岐にわたる講演が行われました。
この講演会は、本学およびオルレアン大学の双方の学生の留学を動機づけるKIT Electronics Summer School 2016のプログラムの一部としても実施され、教育経験の豊富なBoufendi教授はスライドのみならずホワイトボードを使って丁寧な解説をされ、随時飛び交う質問から、予想外に深い議論へと発展するなど、普段あまり触れることがなくプラズマに関する経験を全く持たない聴衆を惹きつけ、プラズマの多彩な性質やプラズマが秘める限りない可能性が深く印象付けられた講演となりました。
また、Laifa Boufendi教授は、これまでに多く研究にも関わってこられ、りんごにプラズマを照射することによる殺菌などの身近な事例から、シリコンの成膜やエッチングなどのプロセス、微粒子の発生や計測を含む基礎科学や技術、国際宇宙ステーションにおける国際実験プロジェクト、核融合の将来展望など内容は多彩な研究事例の紹介がされました。