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戦後の図書館建築のパイオニアである鬼頭梓(1925-2008)は、図書館の設計を通じて市民一人ひとりに開かれる公共空間のあり方を鋭く問いかけた建築家だった。公共建築に求められる役割が多様化するなかで、図書館に託される期待もまた変化していないだろうか。師である前川國男のモダニズムを継承しつつ、市民の「生活の根拠地」を求めた鬼頭の建築から、図書館の未来像を考える。